〒491-0001 愛知県一宮市瀬部小山6-1

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内視鏡検査、皮膚科手術などの予約診療、往診を行っていますが、急な体調変化などの緊急時には状況に応じてご対応申し上げますのでご連絡下さい。

​花粉症/アレルギー

​花粉症とは

花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を起します。
スギ・ヒノキの花粉が有名ですが、アレルギーを引き起こす植物はスギ・ヒノキ以外にも実はたくさんあります。スギ花粉は2月から4月にかけて、カモガヤは5月から7月、ブタクサやヨモギは8月から10月というように、1年を通して色々な植物の花粉が飛んでいます。

統計では花粉症の人口は1,000万人以上に上り、もはや国民病とも言われています。また今まで花粉症ではなかった人が突然花粉症になることもよくあります。原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや、大気汚染(ディーゼルエンジンの排気ガス)などさまざまな要因が考えられていますが、基本的に戦後植林したスギ林の樹齢が30年を超えて花粉の量が多くなっているのが大きな原因と言われています。

花粉症の治療

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因(アレルゲン)を特定し、アレルゲンの暴露をさけることで、症状を起こりにくくすることができます。まず、血液検査を行ってアレルゲン(抗原)を特定します。そして、抗原回避と薬物療法を中心に行います。抗原回避とは、アレルギーの原因となるもの(抗原)との接触を避けることです。薬物療法はいろいろなものがあり、当院では通常の薬物療法に加え、舌下免疫療法を行っています。

★飲み薬

飲み薬は花粉の飛散が開始する2週間前(症状の出る前)から飲み始めます。
症状が出てから薬を飲み始めるのに比べて、症状が軽くすむことが分かっています。当院ではたくさんの内服薬の中でも、患者さんの症状とニーズにあったお薬を処方いたします。

鼻スプレー(点鼻薬)

鼻スプレーは花粉症治療の効果が強く副作用が少ないため、症状が強く出る人や鼻づまりが強い人には、内服薬に加えて局所スプレーを使用します。

★目薬(点眼薬)

花粉による目のかゆみ(結膜炎)に使用します。ステロイドや抗ヒスタミン薬の目薬を使います。目のかゆみはとても辛い症状ですが、手でこすってしまうと余計に症状が悪化します。メガネなどを使って花粉が目に入らないようにすることが大切です。また、帰宅時には目を洗うことも有効です。

★塗り薬

花粉が皮膚に接触することによって生じる皮膚炎を花粉皮膚炎と呼んでいます。花粉皮膚炎は春先に生じ、他の季節には生じないこと、顔・まぶた・首など露出している部位に出やすいのが特徴です。境界のはっきりした赤みの強い、少し盛り上がった赤い発疹が花粉皮膚炎の特徴です。元々アトピー性皮膚炎をもっている方の場合、花粉によって顔や首の皮膚炎が悪化するばかりか、全身の皮膚炎が悪化することもあります。

花粉皮膚炎の治療は、通常の接触皮膚炎の治療と同様に、ステロイド剤の外用、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬など痒みを抑える薬剤を内服します。また、できる限り花粉と接触しないようにすることも重要で、外出時はマスク、帽子、めがねを着用し、花粉を屋内に持ち込まないために、帰宅時に上着についた花粉をよく払うことも大切です。直接肌に触れる衣服は室内干しをおすすめします。また、露出部位には保湿剤外用や化粧により皮膚に直接花粉が付着するのを防ぐことができます。

 

​★舌下免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から体に投与することで、体を慣らし、長期にわたって症状をおさえたり、やわらげたりすることを目指した治療法です。​根本的な体質改善が期待できます。現在は、ダニアレルギー性鼻炎、スギ花粉症などに対して行われます。5歳以上で、スギ、ダニのアレルギー性鼻炎と診断された方が治療の対象になりますが、重症喘息の方や、妊娠を考えている方、アトピー性皮膚炎の強い方、食物アレルギーの強い方は行なえない場合もあります。また、高血圧や不整脈でお薬を飲んでいる方は、薬の種類により変更が必要ですので、当院までご相談下さい。

舌下免疫療法の実際

スギ花粉症の場合、スギ花粉から精製されたエキス(シダトレン、シダキュア)を使います。治療薬を舌の下に置き、お薬ごとに定められた時間保持したあと、飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。1日1回毎日自宅で行います。花粉症の飲み薬のように花粉症の時期に行なう治療ではなく、スギ花粉の飛散する3ヶ月以上前から治療を開始し、最低3年間、できれば4~5年間の継続治療が必要です。継続して治療できない方は、効果がないばかりか、安全にできません。こうしたことから、残念ながら、薬を飲んだり飲まなかったりしがちであったり、仕事などが忙しく長い間薬を取りに来れないというような方には不向きな治療です。

初回の投与前に、スギ花粉に対するアレルギーであることの確認のために、血液検査などの情報が必要です。初回は説明および治療開始後の副作用のチェックで45分程度時間がかかりますので、初回診療は予約制となっております。ご希望の方は、一度お電話(0586-51-8080)でお問い合わせ下さい。
 

舌下免疫療法の注意点

舌下薬はスギ花粉を精製したり、ハウスダストを精製した、自然物ですので一般に使われている薬のような副作用はありませんが、体にスギ花粉やハウスダストをいれますので、この薬によりアレルギー症状(副反応)が出る可能性があります。皮下注射投与と比較し、舌下投与の場合、口の中の腫れ、腹痛、嘔吐などの消化器症状が出やすくなりますが、生命にかかわる強いアレルギー反応(アナフィラキシー)は起きにくいことが分かっています。よって、当院では舌下免疫療法を行っております

治療の経過

これまでの経験から、スギ花粉症については、約2割の方が花粉飛散期にほとんど症状がないか、あっても軽く、短期間薬を飲めば大丈夫な状態となります。約2割といえども完治に近い状態ですので、これまでにはない画期的な治療法と言えます。また、半分程度の方は薬の使用量が減り、症状も軽くなります。全体の6~7割程度で多少なりとも効果がありますが、残念ながら1~2割には効きません。

治療の費用

舌下免疫療法の薬の価格は、他の治療や薬の処方がない場合には、医院での治療費と薬局での薬代で1ヵ月2,000円程度の負担(保険3割負担)になります。スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費となります。また、治療開始前の検査や1年に1~2回の検査が必要となることがあり、その際にも5,000円程度の検査費負担がかかります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状が出る可能性があり、その場合には症状を抑える薬代などが必要になります。しかし、舌下免疫療法により、スギ花粉飛散期の症状が軽くなれば、薬の量が減る可能性もあります。

舌下免疫療法についてさらに詳しく知りたい方はこちらご覧ください​。

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